FIREという言葉が以前にも増して浸透してきました。改めてFIREをご説明しますと、、、
経済的に自立し、早期リタイアを実現する「FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)」ことを指します。
かつての日本の、一生同じ会社で定年まで働く美徳というものを根底から覆す考え方ですね。
今回、著者の投資系人気ユーチューバー「ぽんちよ」さんが出された書籍は、そのFIREを達成した話。。。ではなく、FIREを目指している途中のお話です。
日本ではFIREの書籍は、本屋さんにいくとちらほら見かけますね。
めざせFIRE! 知識ゼロから経済的自由を勝ちとるを読んで学べることとは?
今回の書籍私が知りたかったことは、この著者ぽんちよさんがどのようにしてFIREを達成させようとしているか?という点でした。
結論からいいますと、
主に株式投資になります。
2021/4
日本株545万円
米国株1322万円
投資信託192万円
仮想通貨79万円
現金 484万円
合計 2622万円
今回の書籍では、ぽんちよさんがどのような金融資産でFIREを狙っているのか?
それをお手本にすることができる。という部分が学びとなるはずです。
書籍全体でいいますと、そのノウハウ自体は若干薄いような気がしました。情報が分散しすぎかなと。。。。
完全FIREを狙っていなかった著者
この著者の良い視点は、完全に不労所得で生活するには、億を超える資産が必要ということを逆算して気づいていた点です。
その完全にリタイヤするFIREではなく、著者は2つのFIREを推奨しています。
ひとつは、サイドFIRE、もうひとつは仮面FIREです。
サイドFIREとは、定年退職後不労所得をもらいながら、フルタイムではなく週2程度で会社に勤める、もしくは個人事業主として自分の仕事を行うFIRE。
そして仮面FIREとは、会社員をしながらも不労所得を得ることで、いつでもやめれるという精神的余裕をもちながら仕事を継続するFIREとなります。
つまり労働収入と不労所得の両輪でのFIREを著者は推奨しています。
この書籍を読んで残念だった点
節約の方法や、副業でお金を稼ぐ方法などは盛り込んでありました。しかし、この書籍で期待していたのは、どのタイミングでどの銘柄にいくら投資したのか?またその投資は利益となっているのか?など時系列で資産額を教えてほしかった。。とうのが本音です。
投資手法としては、成長株のリサーチが掲載されていましたが、あのノウハウをそのまま使うかどうかは微妙かと思いました。
その点は、成長株専門の書籍などリサーチが別途必要かと思います。
若者よ。FIREを目指すのもよいが。。。
FIREするのに必要な金額はいくらだろう?
例えば5000万円たまったとします。不労所得にこだわる場合、ETFや株式配当でせいぜい4%が良いところです。
つまり、年間200万が不労所得となるのですが、果たしてこの金額で生活できるのでしょうか?
独身の場合でも300万から400万はないと自立した生活は厳しいと思います。
つまり、独身の生活を送るのに必要な金額は1億円ということとなるのです。
では、結婚して家族が増えたらどうなります?300万で足りますか?男目線ですが、嫁さんに頼りますか??
という話になります。
既に本書では、この完全不労所得でのFIREをめざさず、労働と不労所得の両方を得るというライフスタイルを推奨しています。
結局は、生活費を不労所得が上回るとFIRE完成なのですが、FIREという言葉にあこがれ、多くの若者が間違った投資情報や悪質なビジネスに勧誘されることがないか気がかりです。。。