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スワップ取引で生活するならトルコリラはやめよう

 

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スワップ収入といえば、FX取引の中でも不労所得としておいしいお金の稼ぎ方として紹介されることが多いです。

しかし、証券会社が推奨するのは、トルコ、メキシコ、南アフリカランドなど一見金利が高いですが、実際購入するには疑問に感じる通貨が多いのも事実。

 

トルコリラ円を積み立てて、昨年大きな下落が起こり、たくさんの人が退場しましたよね?

また、一時期金利の高い通貨として取り上げられたオーストラリアドルも、直近の大きな下落でまたまた多くの退場者を出しました。

スワップでの取引を狙う手法は、不良所得化でき一見楽そうに見えるのですが、豪ドル円のように大きな下落が起こった場合や、トルコリラ円などチャート上で安値を更新し続けている通貨では不向きです。

 

では、スワップ取引には、もはやうま味はないのでしょうか??

いえ。実はFXを利用したスワップ取引は、手数料も安くまだまだ、おいしい取引ということが言えるんです。

ただし、、、、、

どの通貨ペアを選択するか。

そして、投資する際に、チャートの動きを見れているかが肝心です。

 

スワップ収入を狙いにいったものの、証拠金不足で大幅な元本割れとならないように。

そして、チャートを見てどの通貨ペアがその時狙いどころか。。。

そこを見極める必要があります。

 

今回は、時期によるおすすめの高スワップ通貨。そして、チャートの形状から判断したその時狙うべき通貨ペアを考えていきたいと思います。

いわば、半年から1年程度保有して、スワップ利益も、取引利益もどちらも狙える中期的な取引手法のご紹介です。

まず、早速ですが証券会社のスワップがどれくらいか見ていきましょう。

今回は、GMOクリック証券を例に見ていきます。

2019年7月26日現在の実績です。

https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/swappoint/

キャプチャs

ここの数値は時期でよく変わりますので、逐一確認することが大事です。

 

また、証券会社によりここの数値が違いますので、できるだけ大きなところがおすすめとなります。

確かに、トルコリラ円、南アフリカランド円、メキシコペソ円は高金利通貨です。

購入した瞬間は、やった明日から不労所得が発生だと、喜んでしまうでしょう。

ちなみにかつて全盛を誇った豪ドル円やニュージーランド系は、スワップは高いほうですが、以前ほどのうま味はないですね。

さらに問題は、各通貨ペアの値動きにあります。

確かにスワップ取引は一度買ったらそのまま放置というイメージが強いと思います。しかし高金利のスワップ金利を受け取りながらも、できるだけ為替差益も狙うトレードを!というのが理想です。

買いスワップの場合ですと、少なからずゆるやかな上昇トレンドが望ましいですし、

売りのスワップ狙いですと、その逆で下落トレンドに入っている通貨を狙うほうが、元本割れするリスクを減らすことができます。

仮に円高方向に向かう通貨に手を出した場合、スワップは入りますが、為替差損が広がり収益を生みにくいというのが現実的な問題です。

 

クロス円の場合、円の金利が低いため、スワップを狙うのであれば買い注文をいれることとなりますよね。

ですが、通貨の選択肢を広げてみてください。そうするとお気づきになるかもしれませんが、実は売り注文でもスワップは発生します。

日本人は買い注文が大好きです。ほとんどの方が買い注文から入るとどこかで聞いたことがありますが、スワップ狙いでも例外なくそんなことが起きています。

おそらく、証券会社の広告のせいです。あれがあたまから離れず同じような行動を起こしてしまっているのです。

例えばこういうのですね。 ※ヒロセ通商

キャプチャ5

これを見た人は、この3つの中からどれにしよう。。。

そう思うのではないでしょうか??

メディア誘導されずしっかりとスワップポイントを獲得するにはどうすれば良いのでしょうか??

では、本題に入っていきます。

手法とはいいましても、今回はトレードに入る前の環境認識が中心になってくるかと思います。そこはスワップ狙いの取引。取引回数自体は最小限に抑えたいですよね。

 

意外にも高いスワップポイントのアメリカドル

特に、今回おすすめしたい通貨は、USドルとなります。

ドル円買い注文というものがありますよね。

FX経験者であれば、一度はいれたことがあると思います。

また、FXをされている人が一番されている注文もこのドル円のBUYだと思います。

このだれでも行うドル円の買い注文ですが、ドルが金利が高くなり、円の金利が低いため、現在スワップが80円/日程度も発生するのです。(1万通貨 みんなのFX)

長くFXをやってきましたが、いつの間にこんなに。。。。。というのが本音です。

このように見ていくと、クロスUSドルは非常にうま味がありそうです。

そこで、他通貨あわせての現在のスワップポイントを見ていきましょう。

2019年7月現在

上から高い順に並べますと、こうなります。

※GMOクリック証券

南アフリカランド/円 買い 110円

メキシコペソ/円 買い 110円

ユーロ/米ドル 売り 90円

トルコリラ/円 買い 77円

米ドル/円  買い 69円

ポンド/米ドル 売り 66円

※直近のスワップポイントは必ずお調くださいね。今回は2019年7月末のものです。

わかりました。では、今回おすすめするのは、米ドルだから、

米ドル/円の買いを取引するんですね。

とはなりません。

単純に買うだけではだめなのです。

 

スワップ取引に適したチャートの形

次に見るべきは、チャートになります。

チャートを見て、ある程度の流れを把握しない方が多いため、スワップが高いというだけでその通貨を決定するという方が多いのでしょう。

また、チャートは見てますよ。という方はけっこう日足しかみていなかったりします。

落とし穴は、日足では見えないチャートの形にあるのです。

スワップ狙いで通貨ペアを選定する場合は、できるだけ長期保有となりますので、週足などの長期足を確認することが大事です。

買い注文で行く場合は、ゆるやかな上昇トレンド

売り注文で行く場合は、下落のトレンドです。

ここからは、私がいつもトレードしているチャート分析となります。

この資料を見た時期によりおすすめ通貨ペアは変化すると思いますのでご容赦ください。

しかしトレンドを把握するには、簡単なやり方で十分です。

 一番簡単なのは、ローソク足にトレンドラインをひくことです。トレンドラインを引いて下げているのであれば、下降トレンド。あげていれば、上昇トレンドということができます。

つまり、買いスワップを狙うのであれば、週足が上昇トレンド。

逆に売りスワップを狙うのであれば、週足が下降トレンドとなっているチャートを狙います。

では、さらに細かくみていきます。

ここでも簡単なテクニカル分析をします。

 移動平均線の52を引いて、その線より↑に価格があれば、買い目線。↓にあれば売り目線。

シンプルですが、長期足の場合は、それがしばらく続きますので効果的ですし、トレンドラインが崩れる動き、もしくは移動平均線をまたぐ動きがあれば決済準備です。

ルールは非常に簡単です。

これは、FX初心者さんでも一度はされたことがあると思います。

では、実際にチャートを見てみます。

表示させているのは、週足です。黄色線が52週移動平均線となります。

まず、トルコリラ/円

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どこで買っても、下げ相場に巻き込まれます。

証券会社も、トルコリラは下げ相場だからやめた方が良いなど絶対いいませんよね。

手数料やお客さんが欲しいのでしょう。皆さんが儲かろうが、損しようが取引回数が多いほどもうかりますので、そんなことはおかまいなしです。

スワップ益より先に、為替差損でやられてしまいます。

 

次に、ユーロ/ドル

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こちらは、途中から下げ相場です。ユーロドルは売りで高いスワップがつきます。

そして、

南アフリカランド/円

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買いスワップが高い通貨ペアですが、残念ながら下げ相場です。
うかつに買うと為替差損を被りそうです。

底のほうで買えていれば、ギリギリOKというところでしょうか。。。

しかし、トレンドは下落ですね。

これら3つのチャートを見て、どの通貨ペアが良いと思いましたか?

文句なしユーロドルですね。

後は、注文を入れる作業ですが、トレンドラインが崩れるところまでいけば強制的に損切できるように。また、そこに達するまで強制決済されないような証拠金の入金が必要です。

長期足ですから、もし思惑がはずれて逆行したとしても、スワップで補てんできている状態を作るのが理想です。

ただし、今回の手法は、値動きによる利益も同時に狙いにいくので、一度利益がではじめると、損切ラインを建値まで戻しておくというのも作戦のひとつです。

こうすることで、完全にノーリスクのスワップ運用ができます。

あとは、完全放置となりますので、いけるところまでスワップを増やしていきましょう。

もし一度利がのってくれば、余裕がうまれますし、為替損益からの利益を確定することだってできるのです。

2重においしい状況ができやすいような状況でエントリーするには、どこが最適か??という環境認識が大事です。

 

証拠金や損切ラインの計算はどうする?

ところで、エントリーはわかりましたが、お金をいくらいれればいいんでしょう?

必要最低額では、いとも簡単に損切にあってしまいますよね。。。。

いったいどうすれば?

この問題も重要です。

損切でどれだけのマイナスがでるのか?

また、何週間保有するとスワップがどれくらいになるのか?

ロット数は???

などは、あらかじめ計算しておくことができます。

こちらのサイトでシミュレーションできますので、入力してもらえば、損切ラインまで(いくらまでの逆行に耐えることができるか)まで計算できます。

※みんなのFXのサイトです。無料で使えます。

https://min-fx.jp/market/swapsimulation/

みんなのFXは1000通貨単位で運用できますので、練習にも最適です。
また、決済しなくても貯まったスワップだけを出金することができます。

シミュレーションをしてみよう

週足のユーロドルのチャートですが、とてもきれいな形をしています。

これであれば、比較定どなたでも売りから入りやすいのではないでしょうか?

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例えば、7月26日にユーロドル1.11200で売り注文を10万通貨いれたとします。

証拠金は100万円を入金します。

これでシミュレーションしてみますと。。。。。

このような結果でした。

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ロスカットラインは、1.15768ですが、実際は1.140程度でロスカットします。

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おそらく下落トレンドはもう少し続くと思われますので、売ったあとは、1.1400より少し下で損切をいれてしばらく放置して良いかと思います。もちろんギリギリまでもったり、証拠金を追加しても良いのですが、今回の手法ではそれはあまりおすすめしません。

トレンドが変わったようであれば、乗り換えていく方が良いかと思うのです。

 

ナンピンは危険

また、このようにスワップ狙いの通貨選定ですが、多くの方のブログを見てみると

ひとつの通貨にこだわり過ぎて、破綻するまで持ち続けていることが多いです。また証拠金を次々に投入して積み立てていくのは、トレンドに逆らっている場合非常に危険です。

スワップポイント狙いをする場合、ひとつの通貨ペアにこだわる必要はないと思います。

スワップポイント狙いの通貨ペアの形が崩れだしたら、さっさと撤退すれば良いと思うのです。また次のペアに乗り換える。これが簡単にできるのがFXのメリットです。手数料はわずかなスプレッドだけとなります。

いつまでも、トルコリラにこだわるブログをよくみかけるのですが、意地なって証拠金を追加しまくっているだけにしか見えません。当然ながらスワップの増え方よりも値下がりの方が早く、資金は日に日に圧迫されていきます。

私も以前トルコリラ円をスワップ狙いで買い増ししていましたが、きりがないので早々に撤退いたしました。

いつか反転してくれる。。。。と思ってもなかなか自分のイメージ通りにはなりませんよね。

もちろんその時は日足しか見ておらず、週足などはほぼ無視していました。

その結果、、ここまでなら大丈夫というラインは次つぎと突破されていきます。下落トレンドで買い注文を入れた末路がまさにこれです。

つまり最初のシナリオが崩れたら、さっさと乗り換えていくほうが賢明です。

利益を出すためにFXをしているのですから、本末転倒もいいところですよね。スワップ取引メインだから値動きはあまり気にしない。。。。放置。。。と言うひともいますが、普通のトレードの方が楽に思えてなりません。

 

まとめ

今回のスワップトレードのまとめです。

証券会社推奨のスワップの高い通貨にこだわらない

買いスワップであれば、週足で上昇トレンドのチャート

売りスワップであれば、週足で下落トレンドのチャートを探す

為替の利益とスワップポイントを同時に狙うポジショニングを狙う。

週足で、52週移動平均線を表示させ、このラインより↓なら売り。↑なら買い。52線をまたげば撤退。

想定したトレンドが崩れたら、無理に資金追加をせず損切りする。
他の通貨ペアへの乗り換えを考える

その時の状況にあわせてスワップポイントを狙う通貨ペアは考える

以上となります。

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