FX 書籍レビュー

大衆心理を利用して利益を上げる!維新流トレード術を読んだのでレビューします

今回のFX書籍レビューは書店では販売していない書籍、「大衆心理を利用して利益を上げる!維新流トレード術」です。著者は維新の介となります。

今回の維新流トレード術は、いわゆる手法本とは少々違います。ここでいう手法本とは、○○が○○したらエントリーします。といったような解説がなされている書籍です。

実は、私は数年前にこの維新流トレード術を購読しています。当時は知っているところは流し読み。また知らない知識、例えばエリオット波動、ダイバージェンスなど。そのようなところは熟読しどのような書籍かは理解したつもりです。

あれから数年経過しまして、再度書籍をひも解いて読んでみることとしました。

 

なぜ維新なのか?

内容と維新、つまり明治維新ということだと思うのですが、大きな関係性はありません。おそらくですが、龍馬伝が放映されていた頃2010年に出版されたのでは?と推測しています。

もう少し踏み込みますと世の中を変えるほどのインパクトのあるトレード手法が公開されているというわけではない。ということも付け加えておきます。

では、この書籍は読むに値しないのか?といえばそうではありません。

 

経験をつむと変わる維新流トレード術の印象

実は、この維新流トレード術ですが大事な内容は冒頭と終わりに集約されています。

つまり、本編のFX講義に関しては中級者以上であればパラパラとめくってしまう。すなわち流し読みしてしまう可能性はあります。

なぜか?

ここで目次をご覧くださいませ。

第3章、第4章はこのような内容です。

 

第三章 基本的なテクニカル分析から大衆心理を読み取る

  • インディケーターのクロスがテクニカル分析ではない39
  • 方向を表す移動平均線40
  • 楽観エリアと悲観エリア42
  • グランビルの法則の考え方46
  • 移動平均線の発展形「MACD」48
  • ダウ理論を正しく理解する54
  • 投資家心理を表すオシレーター62
  • ダイバージェンス66
  • 相場の勢いを読み取るボリンジャーバンド76
  • 押し目を拾うことの難しさとその対処法84
  • トレンドラインの引き方88
  • ブレイクアウトについて112
  • 注文の集中とエリオット波動116

第四章 手法への応用

  • 考える125
  • テクニカル分析は万能ではない126
  • 順張りと逆張り128
  • 移動平均線のエリアで考える132
  • MACDでトレンドフォロー136
  • チャートをデコレート…!?138
  • トレード3つの性質 ゆえに140
  • トレードは損切りから考える142
  • 利確も損切りも同じこと144
  • スキャルピングを考える146
  • 利の伸ばし方はシンプルに14

ご覧いただけましたでしょうか?

知っている単語がいくつもあると思います。
まとまりのない知識詰め込み型の本なのか?とすら思ってしまいます。

 

繰り返しになりますが、この書籍では一つの手法を追求して解説してあるわけではありません。初めて読んだ時は、手法らしい手法がなく、一般的に知られたトレード知識の解説だけなのか?と思ったほどです。

 

ではなぜ故私はこの維新流トレードを皆さんにご紹介したのか?

その理由は、書籍の冒頭に集約されていました。

 

相場のそしてFXの心理を突いた記述の一部を公開します。

 

まず、冒頭の16ページ

いきなりショッキングな記述を見つけました。

お小遣い程度が稼げればいいは存在しない

トレードというのは、大きく稼げるか、資金を減らし続けるか、そのどちらかです。

 

ここにFXの真実がそのまま書かれていました。

 

また、次のページには

相場は負けトレードが避けられない以上、トータルで勝つものです。

という文があります。

ここにも非常に共感するものがあります。
いわゆる聖杯を探して手法を買い集めるのではなく、勝ちと負けを繰り返しながらトータルではプラスで終わらせるというところをゴールとしています。

 

維新の介氏の言葉を借りながら説明すると、

投資で何か方法を知ったら突然勝てるようになるというものは存在しません。

トレードは稼ぐことを目的にするものではありません。

よいトレード、うまいトレード、理にかなったトレード。

これらを長い間繰り返した結果、財をなしていた。

トレードはそうあるべきなのです。

 

第1章こそ、トレーダーが読むべき部分であることは間違いありません。

維新の介氏は間違いなくFXの本質がわかっている。勝ちも負けも経験した熟練トレーダーということがわかります。

 

最後に

自分の理にかなったトレードをしている限り、たとえマイナスがでようとそれは良いトレードと本書では書かれています。

いわゆる優位性のある所でエントリーしそれで負けたのであればしょうがないという考えです。

今回は部分的にしかご紹介できませんが、FXに向き合う際に相場は自分の思い通りにはいかないという点にどれだけの人が気づいているでしょうか?

この手法は勝てる。勝てない。というレベルの話ではない。
この事実にまだ気づいていない人はこの維新流トレード術を読んでおくべきでしょう。

 

定価2980円+税金ですが

キャンペーン中は送料のみ550円で購入できます。

維新流トレード術こちらから。

 

-FX, 書籍レビュー